NESLOG - ネスログ -: Serato DJ Proからrekordbox DVSへの移行

2018年7月18日水曜日

Serato DJ Proからrekordbox DVSへの移行

アナログレコードでDJを始めてからCDを混じえてのプレイ、そして数ヶ月だけiPadでのプレイ。移動は便利だったけどやっぱりディスプレイをちまちま触るのがおもしろくなくSeratoを導入しコントロールヴァイナルでプレイ。

そこから今に至っていて、このご時世に恥ずかしながらUSBメモリでのプレイはやってなくて、アナログターンテーブルを使うというスタイル。
HIP HOPではタンテ使う人はまだまだいるけど、やっぱりUSBメモリでのプレイの人が多く、タンテ常設されていないクラブもあって毎度毎度手間をかけてもらうのは恐縮なんだけどやっぱり慣れた環境が一番よくてですね…。


とは言え機材トラブルなんていつ発生するか分からないし、(幸い「起動しない」とか「プレイ中に落ちる」とかはまだない)予備としてUSBメモリ持ち歩いとかないとなぁと思ってSerato DJ Pro(以下:Serato)からrekordbox DVS(以下:レコボ)への移行作業中。

DJミキサーをDJM-450を買ったのでrekordboxのほうが接続も楽ってのもあるけど。

というわけでSeratoとレコボを簡単に比較してみた。
レコボはまだまだ使いこなしていないので解決策があるかもしれないけど。


Serato DJ Proのいいところ

1.プレイリストのフォルダ選択で曲が一括表示される

テキストだけじゃよく分かんないけどこういうこと。

 (上:Serato / 下:レコボ)

iTunesで出演イベントごとにフォルダとかプレイリストとかで管理しているのでiTunesのフォルダ構成がそのままDJソフトでも表示されるんだけどプレイリストを格納しているフォルダを選択するとその中のプレイリストに入っている曲が全部表示されるのがSeratoで表示されないのがレコボ。

慣れのような気もするけどこれ表示してくれたほうが便利。
例えばプレイ中に次の曲考えててうまく思いつかない時に「アニソンで欲しいけど過去に選んだ曲だったら間違いない曲あるからANIME Splayフォルダの中から探そう」って時にわりと使ったりしてる。

もちろんアニソンのリミックスをジャンルごとで分けてるプレイリストもあるんだけど感覚的にこっちのほうが早い場合もある。

レコボでもタグつけとかをしっかりしておけばコレクション全体から素早く探せるんだろうけど、事前準備による管理っていうより現場での急ぎ対応用って感じなのでまた微妙に用途が違うかも。

ちなみにSeratoの設定の「親CrateにサブCrateの曲も表示する」ってのはSeratoで作成したCrateに対してのみ適用されるのでiTunesと連携しているプレイリストフォルダでは否応なしに表示されます。





2.波形に小節数が表示されてる


(上:Serato / 下:レコボ)

スクショ撮るの面倒だったのであとで使う画像使い回し。
Seratoは波形に1小節単位で小節数が表示されてて、レコボは中央に現在の小節数が表示されてるのみ。

Seratoの方が分かりやすくない!?俺だけ!?

ただレコボはこの小節表示を以下3パターンから選択可能。
・現在の小節数
・次のMEMORY CUEまでの残小節(カウントダウン)
・次のMEMORY CUEまでの残泊数(カウントダウン)

波形全体に小節数記載してカウントダウン表示にしてくれたらいいのに(*-ω-)(-ω-*)ネー
(今気付いたけど"MEMORY CUE"までのカウントダウンならHOT CUEだけじゃなくてMEMORY CUEも打っていかないけんやん…)





3.画面がシンプルで見やすい

これは「=機能が少ない」ってことでもあるので一概にいいとは言えないけど必要最低限の表示でプレイ中でも見やすい。特に酔った時とか…。
でもこれは慣れの問題。
慣れの問題ついでにほぼ言いがかりをいうとテキストの表示サイズはSeratoのほうがいい塩梅な気がする。レコボでも好みの設定に調整してるけど一番小さいサイズと二番目に小さいサイズの中間が欲しい…。

完全に言いがかりですが。

UIは慣れるまで触りまくります。




rekordboxのいいところ

1.ループを最初からONにできる(アクティブループ)

 (右のMEMORY CUEリストの赤くなってるやつ。)

そもそも「ループ」って名称じゃなくて「MEMORY CUE」で設定するからSerato使いはそこから躓くかも。

これはSeratoにはないというか、もちろん事前にループポイントの設定はできるんだけど曲をデッキにロードしてからONにしないとそのままスルーしてく。なのでうっかりしててループポイント直前まで来てしまうと焦る。大体焦る。そういうときはすっぱり諦めて別の方法で繋いだほうが気が楽。あとONにするボタンが小さいのでDJ中にそんな細かい動きしたくない。

なのでレコボは曲をロードした時点でループがONになってくれるのは
めっちゃありがたい!

ただ、1つSeratoのほうが良いところがあって、Seratoは自動でONにならない代わりにループポイントに色が付くのね。「ここがループやで」って分かるのは助かる。左上の全体波形でもうっすら青くなってくれるしレコボもこれ表示してほしいな。
 (Extend表示派だからCUEとLOOPが一画面に表示されてないのも面倒なせいではある。)





2.フレーズ解析が見やすい(ちゃんと機能すれば)

 (PERFORMANCEモードでしか表示されません。設定から非表示可能。)

曲を解析する時にPhrase解析をONにすると曲の展開を勝手に解析してくれる。今までSeratoでは曲の展開に合わせてCUEを打ってたけど(画像のHOT CUEみたいな)Verseまで打ってたら足りなくなるしポイントだけ打つようにしてるんやけど、レコボのフレーズ解析表示があれば曲の構成にとらわれないCUE打ちができるー!DDJ-SP1使ってるしもっとPAD活用したプレイができるかも!

まぁ曲の構成くらい覚えてろって話しなんだけどレコードでやってた時より扱う曲数増えちゃって大変なんすわ…。そう考えるとソフトに甘えすぎな気もするけどせっかく機能として付いてるんだから思いっきり活用してその分他のことに気を回させてくださいお願いします。

ただ、この機能も難点があって、結構重大な難点なんだけど「フレーズの名称を任意で変更できない、且つ最初の解析時についたフレーズ名からしか選択できない」という…。
要は自動でレコボが展開を判別して名前付けてくれるんやけど、当然大体間違ってんの。

 (レコボはこの中から振り分けてく。マニュアルより引用。)

長さは調節できるんだけど肝心のフレーズ名は選択式。しかも最初の解析時に適用されたフレーズ名からしか選べないので、レコボが「この曲はVerseなし!」って判断したらその曲では「Verse」を選択できないという…。


 (これは逆にこんなにVerseないわ!って例。)

きちんと解析されないのは正直当たり前だと思うけどせめて自分の好きなフレーズ名を設定できたら嬉しい。めちゃくちゃ個人的な見解だけどサビは「Chorus」じゃなくて「Hook」って記載したいねん…あと「Hook」と「Drop」も俺の中では別なんです…。




【番外編】Serato利用者がレコボで躓きそうなところ

1.グリッドの1Bars目の設定

Seratoだとグリッド全体をスーッとスライドできるので(グリッド設定でoption押しながらドラッグ)好きな位置に1Bars目を設定できるんだけどレコボはちょっと違う。これめっちゃハマってしまった。

(曲の冒頭にセリフとかが長く入ってると1Bars目が1Bars目にならないよね)

EXPORTモードでCUE打ちしてて1小節目合わせようとGRIDの赤と白のボタン(画像下部)押すと、上記曲だと7.1Barsの頭には揃うけど1.1Barsにはならんとですよ。「それならば全体スライドだ!」ってグリッドを右にズラしていくと6.2Barsくらいまで来たところで6.3Barsに引き戻されて絶望を味わいます。1小節以上の移動が許されない世界。世知辛い。

これ本当に絶望して「なんでこんな意地悪するん!!!」って思ってしばらくレコボ触らなかったんだけどPERFORMANCEモードにしたら0.2秒で解決した。



PERFORMANCEモードでデッキに曲をロードして、GRID EDITを開くとさっきもあった赤白のボタンとは別に「1.1Bars」っていう神々しい名前のボタンが見えますね?画像左下です。曲を任意の位置に移動させてこれを押せばぜーーーんぶ解決です。見つけた時嬉しさのあまり泣いた。

Seratoには「PERFORMANCEモード」だとか「EXPORTモード」なんかがないのでそもそも「モードを切り替える/モードによって機能が違う」っていう概念がないんですよ。(去年2デッキモードは実装されたけど)
なのでこれ本当に気付かなかった。ググっても小節の頭を合わせる赤白ボタンのことしか書かれてないし。でもあってよかった。Pioneer最高!!




まとめ
個人的にはレコボに完全移行したい。今回書いたところ以外にも細かい部分で気が利いてる気がする。あとはUSBメモリでバックアップ持ち運べるのが大きい。(今更何言ってんだ感すごい)

難点としてはCUEの移行が手動でしかできないから一体いつになるのやら…って感じ。しかもレコボのインターフェイス持ってないからクラブに設置されてるミキサーがUSBでMacと直結できなかったら使えないからその時はSeratoインターフェイス使ってSeratoでプレイしないといけないから当分はSeratoとレコボでのCUE打ち頑張ります。まぁレコボインターフェイス購入してもいいなってくらい気に入ってはいます。ソフトのライセンスいらないあkらインターフェイス単体販売してくれないかな…。(コントロールヴァイナルはSeratoのやつが使える)

【追記始まり】
記事アップ後に友達から「SLインターフェイスでもレコボ使えるよ」と教えてもらって設定触ったらできた…。

レコボの環境設定のオーディオでミキサーモードを「エクスターナル」に設定して入力チャンネルを画像のように設定。出力チャンネルは入力設定したら自動で設定されてたけどもしされてなかったら入力と同様に。
これでSL2インターフェイスでもレコボDVSが使えました。まぁ純正の方が落ち着くって人は購入してもいいと思う。かくいう俺もそのクチではあるので…。
【追記終わり】

CUEの移行っていうか共有はRekord Buddy2ってソフトができるっぽい?けど調べても日本語記事ないし英語が分からんので60ドル払って挑戦する勇気なし。誰か試したら教えてください…。

ちなみにサポートに関してはSeratoも日本語フォーラムあるしメールで問い合わせても日本人スタッフの人がめちゃくちゃ丁寧に対応してくれるので困ったこととか要望あれば送るのいいと思います。

最近ブログ書いてないなってのと、Seratoからレコボに移行する人少ないのか全然ネットに記事がなかったので数日に分けて書いてったけどすんごい長くなってしまった。
その他のレコボのメリットとかに関しては秋葉原MOGRA店長D-YAMAのブログ見てくだされ。最新記事フェレットだけど。フェレットかわいい。








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