何書こう何書こうと思って約一ヶ月。
な~んも思いつきやせんがな。
ってことで思い出にすがることにしました。
これからお話しするのは今より少しばかし若かりし日々のお話し。
高校生の時だいたいいつも一緒にいるメンツが10人くらいいたんです。
クラスが違っても休み時間は同じ場所に集合、みたいな。
学校を卒業してもちょこちょこ集まっては遊んでいたんです。
19歳にもなると車の免許持ってるヤツもちらほら。
そうなるとやっぱ車で遊びに行きたいワケですよ。
ある日そのうちの一人が言いました。
車使ったドッキリしたくね?
そんなおもしろそうな企画ノリノリじゃないですか。
まぁ車で遊んでるって言っても親の車借りたりとかそんな感じだったんですがその中に
親のセルシオに乗ってるヤツがいまして。
(一応言っておきますが全然ヤンキーとかではないです、念のため)
そんならそいつのセルシオでドッキリだ。と車を取りに向かう。
段取り(友近)としてはこんな感じ。
まず別のヤツの車で友達を迎えに行く。
(Sとしておきましょう。つまりは被害者です。)
↓
車に乗り込んで路肩で談笑していると後ろからセルシオが来て
ベタ付けでクラクションめっちゃ鳴らされる。
↓
なんかやばい!っていう体で逃げる。
↓
あらかじめ決めておいたポイントで観念して車から降りる。
↓
ネタばらし
↓
大成功!
となると追う人間、追われる人間の2班に別れなければならない。
この場合追われる方は責任重大です。笑ったりしちゃダメですからね。
もちろん俺は追われる側に配属されました。
こういうのなら任せろってんだ。
いざTと連絡取って迎えに行くわと告げてスタート。
もうね、完璧。
いちいち気の利いたセリフを放り投げては自然を取り繕い逃げ惑う。
思ってた以上にSがあたふた。
こいつがこんなに焦るの見たことない。
あくまでドッキリなので事故ったらシャレにならない。
しゃべりでスピード感をつけていく仕掛け人達。
いいぞ、いいぞ、その調子だ。
30分程でしょうかね。逃げ回ってそろそろいいか、と見事逃げ切った風に約束の土地へ。
『マジなんなんあれ!?』『誰かの知り合いやないよね!?』
『こえーし!』『でも逃げ切れてよかっ・・・』
プップーーーーーーーーー!!
うわーー!!きたーーー!!!!
『もうこれは逃げれん!とりあえず謝るしかない!俺言ってくる!』
『ばか!絶対いかんほうがいいって!やめとけって!』
必死の制止を振り切って車を降りていく運転手Tさん。
すいませんっしたーーーー!!!
過剰なまでの大声での謝罪と過剰なまでのお辞儀。
90度どころの話しではない。120度くらいいってた。
ふとSの様子を見てみる。
さすがにこれは気付いただろう。
固唾を飲んで見守ってるーーーーーーー!!!!
その真剣な眼差しを見ていたら
『これ以上やるとこいつは人間不信になってしまう・・・!!』
と幼馴染ならではの危機感を感じたのでみんなで車を降りてネタばらし。
ふざけんなってーーー!!
ほんとに怖かったんぞゴルァァァァァァ!!!!
みんな爆笑。というか達成感。
素晴らしすぎるチームプレイに誰もが喜びを隠せない様子。
最終的にはSまでもが賛辞を送り出す始末。
そのままみんなで談笑しそろそろ帰りますか、と。
そのうちの一人がセルシオと引き換えに車を置いてきたのでまずはそこに向かう。
道中の車内もわいわい。
YとKが駐車場にとめてた車とセルシオを入れ替える。
ガッシャーーーーーン!!
!?!?
Yがドライブとバック間違えて
セルシオに突っ込んだーーー!!
全員ポカーン。
30秒前までの楽しい時間はどこへいったのか。
すべて夢だったのか。幻だったのか。
そこにいる全員の笑顔を奪ったYは
『セルシオの持ち主であるKの親父さんが
夜勤から帰ってくるまで待たせてもらいます!謝らせてください!』
と男気を見せるもお母さんにあっさりと
『今日は帰りなさい』
と諭される。
それ以来集まりは急激に減りました。
というかなくなったような気さえします。
余談ですがこのYくん。
去年イベントに遊びに来てくれたんですが7万入りの財布を落としました。
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